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2011年3月30日 (水)

荒木 芳雄のミクロネシア連邦の紹介(90)  『トピックス』

1975年7月20日~1976年1月18日の間開催された”沖縄国際海洋博覧会”の一大イベント

として、参加した手作りカヌー”チェチェメニ号”が遥か3,000km離れたミクロネシア連邦ヤップ州 サタワル島から沖縄海洋博覧会開催地まで、47日間の苦難の航海を無事成功さた偉業を紹介いたします。サタワル島はヤップ島より南に位置し、チューク州トラック諸島ノ西北に位置している、住民500人程度が暮らす島である。古代から、カヌーで数千キロメートルも離れた離島への交通手段として使用されてきた。遥か遠方の離れた島々へも

海図もコンパスもなく、正確にピンポイントに目的地に到着する技術は、祖先から伝授され、今日この技術が生かされているのである。太陽と星の位置、鳥の群れ、漂流物、雲の動きなどを彼らの鋭い目で、方角を正確に把握する能力を持っている。夜でも波が島に当たって、跳ね返ってくる波のうねりで島が近い事を知る。カヌーは20メートルくらいに成長したパンの木を8本

程度酋長の許可を得て切り倒し、1年以上乾燥させ、船の寸法に合わせた長さの丸太にすることから始める。斧を使って丸太を削り、船体を作り上げていく。この工程には20年以上の経験を積んだ船大工が中心になって仕上げていく。金属は一切使わない。椰子の葉枝で撚りあげたロープで帆を結び付ける。帆は椰子の葉っぱを織り上げた丈夫な帆を装着するのがこれまでの習慣であったけれど3,000キロメートルの大航海で有り、雨風、海水に濡れたりして乾燥しなかった場合は、帆自体が腐食する恐れがあるため、今回のみ化学繊維の帆を使う事になった。選ばれた頑強な男達6名がこの大航海に挑戦することになった。1975年10月27日出港、全島民達が航海の無事と成功を祈って送りだした。

サタワル島から北へ900キロメートル離れたサイパン島を11月24日に到着。北緯20度くらいのマウ島あたりから北風が強く寒さの洗礼を受け男たちは耐えしのいだ。出港から47日めの

1975年12月3日沖縄の南大東島を経て、海洋博覧会場へ出帆から47日振りに無事目的地に到着した。

カヌーの 全長:810cm 船体の高さ:170cm、中央の幅:115cm、マスト:750cm,カヌーのバランスを保つため、大型のアウトリガーを装着している。この偉業を遂げたカヌーは現在民族博物館(National Museum of Ethnology)の

オセアニア館に特別展示されています。現物は想像以上に大型で、頑強な構造に驚く。船底は狭く横になって休めるスペースはない。

*クリックすると画面が拡大します。

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                      オセアニア展示館               チェチェメニー号スペック         

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             チェチェメニ号の解説                    チェチェメニ号実物

http://www.youtube.com/watch?v=jxAwpPehwyY

チューク小学校生徒達から日本応援メッセージの動画が

送られてきました。上記をクリックしてください。

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