メロヨン島の旧陸海軍の悲劇(107回の続編) 「109回」
表題について107回で前半を紹介いたしましたが、続編を下記紹介いたします。
メロヨン島(ヤップ州東南600KM Woleai 環礁)に陸海軍合わせて総員6,800名中
空爆と飢餓,悪疫で5200名余が倒れ、その中から生還者と遺族で組織された全国メレヨン会が組織化されました。
メレヨン島の遺骨収集。受領.慰霊の訪島は戦後15回実施されました。内7回は厚生労働省
(厚生省)の主催で行われました。平成23年度遺骨帰還等慰霊事業については、遺骨帰還事業として8地域(フィリッピン、東部ニューギニア、ビスマーク。ソロモン諸島。インドネシア。
パラオ。モンゴル。沖縄.硫黄島)とソ連抑留中死亡者の遺骨帰還となっている。
また,慰霊巡拝事業としては南方地域(フィリッピン、東部ニューギニア。ビスマルク。ソロモン諸島。インドネシア。パラオ。中国。硫黄島)、ロシア連邦等5地域と指定されている。
しかしながら、遺骨帰還事業項目にメレヨン島(西カロリン諸島)は対象に含まれていない。
しかし、都道府県の遺族・団体。協力者等から埋葬地など遺骨に関する情報がよせられた場合は厚生労働省へ随時連絡願いたいとの項目があるので、メレヨン島の遺骨収集は島民の友好関係を築きながら過去15回実施してきた。この度。島民の関係者から島民の手で15袋
の遺骨が収集されたと報告を受けている。
さて、その後現地Woleai 環礁における空港滑走路が残念ながら、水没を繰り返し、現状としては使用不能の状態である。
飛行機が使えないとなると、月一回の定期航路船があるが他島を巡回して再び同島に寄港するのは約一か月後となるため、この船舶も事実上、使用は適さない。
民間の船舶のチャーターを検討するもチャーター費用なども高額で検討を重ねるも
遺族会のみの負担では大変厳しい。厚生労働省の支援を受けるべく今後の検討課題となっている。
注;メレヨン島とは、米軍の通信傍受を防止するため、日本名にて命名した島名で
Woleai 環礁の事。
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